Copilot Studio を導入するといくらかかるのか。費用は「利用人数 × 月額」では決まりません。 この記事は、自社のエージェントがどの種類かを判定し、月額を出すところまでを条件別の試算例で追います。まず下の「30秒でわかる結論」だけ読んで、桁を確かめてください。

この記事で分かること/対象読者

この記事は2部構成です。

基本編は、これから Copilot Studio を検討する方へ。自社に合う種類を判定し、費用の桁をつかむところまでを書きました。

詳細編は、社内に出す数字の根拠が必要な管理者・稟議担当へ。4つの試算例と、その根拠になる出典を置いています。

基本編だけで読み終えてもかまいません。

30秒でわかる結論

  • 費用は「利用人数 × 月額」では決まりません。エージェントの種類で試算方法が変わります
  • 種類は2つ。片方は公式ツールで見積もれます。もう片方は幅を持つしかありません
  • 小さく試すなら、1か月 $50〜$151 が目安です(GitHub Copilot・Light 構成でエージェント1体)
  • 社内FAQの規模なら、年 $840 から。ただしナレッジの持ち方で6倍になります

金額はすべて米ドルです。公式価格が米ドル表記のため、この記事では円換算しません。

最初に押さえる3つのポイント

最初に押さえるのは3つだけです。

ひとつ先に外しておきます。管理センターのFAQには「Copilot credit はユーザーとエージェントの1回のやりとりを表す」とあり、これを「1やりとり = 1クレジット」と読むと試算は実態より小さく出ます。

実際のレートは生成回答1回で2クレジット、エージェントのアクションで5クレジット。公式の課金例も「1つの複雑なプロンプトに12クレジット」です。掛けるのは、やりとりの回数ではなくレートです。

自社はどちらの種類か

まだ作っていないなら、入口を見る

どの入口から始めるかで、ハーネスが決まります。

Copilot Studio ホームの入口

  • 上段の Optimize your business processes から Agent / Workflow:GitHub Copilot
  • Other ways to build から:Standard、または Copilot Chat

新エクスペリエンスの既定の入口は GitHub Copilot 側です。最初から「Copilot クレジットを使う」というバッジが付きます。Standard 側へ進むには「Other ways to build」を開きます。そこから進んだ場合に Standard と Copilot Chat のどちらになるかは、作成後に次の Powered by 列で確認してください。

作成済みなら、一覧で見る

作成者は Copilot Studio のエージェント一覧にある Powered by 列を見ます。管理者は Power Platform 管理センターの Harness 列で、GitHub Copilot、Standard、Copilot Chat の3つで絞り込めます。

2つは動き方が違う

公式の説明では、動き方がこう分かれます。

  • Standard — 会話のターンごとに応答を生成します。公式の例は、ノートPC申請を承認とプロビジョニングのワークフローへ流すITオンボーディング
  • GitHub Copilot — 複数ステップのタスクを自律的に実行します。公式の例は、請求書を読み、発注書と突き合わせ、例外を承認へ回す買掛金エージェント

Copilot Chat は Microsoft 365 Copilot を自社ナレッジで拡張するもので、レートは Standard と同じ表を使います。

消費の単位が違うため、2つの数字は単純な倍率では比べられません。

月額を出す3ステップ

ステップ1:種類を決める

前の節で判定します。ここが決まらないと、どのレート表を見ればよいかが決まりません。

ステップ2:課金対象の人数を数える

掛ける母数は、利用者全員ではありません。Microsoft 365 Copilot ライセンスの非保有者です。

保有者は無償になりえます。ただし条件が4つあり(社内向け・認証済みID・Microsoft チャネルで公開・fair usage の上限内)、そのすべてを満たす場合だけです。たとえば同じエージェントを社外の Web サイトに公開すると Microsoft チャネルという条件が外れ、保有150人分も課金対象になります。見積もりを作る前に、自社の公開先とチャネルがこの4つに収まるかを確認してください(各条件の中身は詳細編)。

公式の課金例でも、150人のうち100人分だけを計算しています。

ステップ3:回数 × レートを積む

月間の件数に、1件あたりの操作とレートを掛けます。

Standard には Microsoft agent usage estimator という公式の見積もりツールがあり、ブラウザで動きます。PDF 出力もでき、稟議への添付を想定した作りです。

GitHub Copilot には単価表もツールもありません。公式が示すのは代表シナリオだけです。実行は1タスクあたり Light で100〜300クレジット、Medium で300〜500クレジット。これに月間タスク数を掛け、下限と上限の幅で出します。

開発中のテストも同じ単位で課金されます。テスト1回は作成1セッションより桁が大きく(100〜300 対 1〜20)、利用者の実行回数からは出てきません。 本番展開の試算では、開発・検証期間の分を別に立ててください。レンジの全体は詳細編の「GitHub Copilot の詳細」にあります。

はじめての試算例:社内FAQ

社員500人、うち Microsoft 365 Copilot ライセンス保有150人、非保有350人。Teams から、1人あたり月10問。ナレッジは添付ファイルで持つとします。

課金対象は非保有の350人だけです。

※この例は、社員数・部門・利用方法を簡略化したものです。実際の見積もりは、次の「最初に取り組むこと」で示す PoC の実績から作り直してください。

ここに落とし穴がひとつあります。同じ「月10問」でも、ナレッジを添付ファイルで持つか、SharePoint などをテナントグラフでグラウンディングするかで、1問あたりが変わります。

同じ「月10問」でも、年額は $840 から $5,040 へ、6倍になります。 社内FAQでは、どちらの構成もふつうにありえます。

ここは製品の制約ではなく、設計の選択です。ナレッジが数本のファイルに収まっていて更新も少ないなら添付ファイル、SharePoint に散っていて更新が続くならグラウンディングになります。先に決めてから試算してください。 後から変えると、試算をやり直すだけでは済みません。年額そのものが変わります。

12クレジットの内訳は詳細編で示します。

最初に取り組むこと

PoC はサンドボックス環境で行ってください。 従量課金は本番環境とサンドボックス環境のみ対応で、開発者環境と試用版環境では使えません。ここを間違えると、PoC そのものが始められません。

自社の環境がどれかは、Power Platform 管理センターの Copilot クレジットの管理 で環境を選ぶと 環境の種類 で確認できます。

1か月の PoC で実績を取ります。目安は $50〜$151 です。

前提は、GitHub Copilot ハーネスのエージェント1体を1か月動かす場合です。すべて Light 構成で、作成5セッション・テスト20回・実行30件。公式の Light レンジをそのまま下限と上限に置きました。内訳は詳細編にまとめました。

実績を1か月取ってから、本番展開の試算を作り直します。先に取るのは PoC の枠だけにしたほうが、稟議は早く通ります。買い方(従量課金か容量パックか)の分かれ目は、そこで出た月額が2万クレジットを超えるかどうかです。判定の手順は詳細編にあります。

始める前に押さえる3点

  1. 無償には条件があります。 公開先とチャネルを変えると、ライセンス保有者でも課金対象になります
  2. 使い過ぎは自動では止まりません。 前払い容量には超過時の保護がありますが、従量課金を付けているあいだは働きません。上限と通知の設定は姉妹記事で扱います
  3. GitHub Copilot ハーネスを開発者環境か試用版環境で使っているなら、2026年9月1日の変更を確認してください。 公式には、この日に使用量ベースの課金へ移行すると記載されています。対象はこの2つの環境だけで、ハーネス全体ではありません。日付は過ぎましたが、公式の記述は更新されていません。あわせて エージェントを管理する で 課金対象 Copilot クレジット に値が出ているかも見てください

ここから先は、社内に出す数字の根拠が必要な管理者・稟議担当者向けです。基本編だけで読み終えてもかまいません。

Standard の詳細

公式ツールが出すもの

Microsoft agent usage estimator が出すのは次の3つです。

  • 月間クレジット合計と金額
  • 活動種別ごとの内訳
  • エージェント別の内訳

これらは PDF で書き出せます。

出るのは入力値に基づく推定です。利用量をどう見積もるかで結果は大きく変わります。

  • 利用者数 — Microsoft 365 Copilot ライセンスの保有者と非保有者を分けて数えます
  • 利用頻度 — 過去3〜6か月の実績から取る、というのが公式の推奨です。問い合わせ件数、チケット数、申請件数を使い、利用率の目標値をそのまま入れません
  • 機能構成 — 従来型の回答と生成回答とアクションの比率で決めます。導入直後から全機能が使われる前提では見積もらないこと

公式は低・中・高の3シナリオ、上振れに備えた10〜20%のバッファ、四半期ごとの見直しを案内しています。

見積もりから外れやすい項目

見落とすと、見積額が大きくずれます。

項目レート注意
テナントグラフのグラウンディング1メッセージ10クレジット公式例は「複雑なプロンプト1つに12クレジット(10+2)」。生成回答分の2だけでは足りません
文書処理ツール1ページ8クレジットページ数で効きます
AIツールbasic 10応答あたり1/standard 15/premium 100区分で100倍差
推論モデル機能レート+premium のトークン課金二重に計上されます
音声通話全長を秒単位で課金電話チャネルで使うため「Microsoft チャネルでの公開」の条件が外れやすく、課金対象になりやすいところです
Computer use(CUA)エージェントアクションのレート(5)無償対象外
Work IQ API—無償対象外

基本編で触れた「1問12クレジット」は、この表の1行目です。テナントグラフのグラウンディング10と、生成回答2の合計です。

無償になる4条件

「No charge」の条件は、レート表の脚注とライセンスガイドの脚注を合わせると4つあります。ひとつ欠けると課金されます。

条件

  • B2E(社内向け)である:公開先が社内チームか、外部顧客か
  • 認証済みの Microsoft 365 Copilot ユーザーの ID で動作する:認証設定と、利用者へのライセンス割り当て
  • Microsoft チャネルで公開している:公開チャネル。Web サイトなどに出すと対象外
  • fair usage の上限内:公式に数値がありません。Microsoft は上限を更新する権利を留保しています

エージェントフローは、これに加えて「When an agent calls the flow」トリガー限定です。他のトリガーは標準レートで課金されます。

GitHub Copilot の詳細

2026年9月1日に移行するもの

公式には、この日に GitHub Copilot ハーネスのプレビュー課金が終わり、開発者環境と試用版環境が使用量ベースの課金へ移行すると記載されています。

この日付は過ぎています。それでも公式の記述は移行前のままです。2026年9月7日の時点でも、コスト管理の記事は「移行します」と将来形で、期日前に済ませる6項目の手順が残っていました。移行が完了したかどうかを公式から読み取れません。

対象は「GitHub Copilot ハーネスで、開発者環境または試用版環境にあるエージェント」です。公式が対象として挙げているのは、この2つの環境だけ。 出典は GitHub Copilot ハーネスのコスト管理を扱った記事で、事前対応の第1項も「GitHub Copilot ハーネスで作成されたエージェントを特定する」となっています。

自社の状態は、Power Platform 管理センターで2つ読めます。環境種別は Copilot クレジットの管理 で環境を選ぶと 環境の種類 に出ます。エージェントごとの消費は ライセンス → Copilot Studio → エージェントを管理する にある 課金対象 Copilot クレジット と 課金対象外 Copilot クレジット の2列です。

この2画面の表示は、2026年9月7日に実機で確認したものです。値がどう決まるかまでは見ていません。 なお公式は、移行前の準備としてこの 課金対象外 の情報を見ておくよう案内していました。

公式の記述が及んでいない範囲が3つあります。移行後の課金方法(日付を過ぎた時点でも追記されていません)、2列のどちらに積まれるかの条件、そして既定環境と本番環境が対象に含まれるかどうかです。前払い容量を割り当てる形になるとみられますが、そう書かれた記述もありません。予算化の前に契約担当か Microsoft へ確認してください。

試算への影響はこうなります。開発者環境か試用版環境で測った消費量は、そのまま請求額の根拠に使えません。移行後にどう課金されるかが公式に示されていないためです。

取り直す先はサンドボックス環境です。従量課金を紐づけられるのは本番環境とサンドボックス環境だけで、そこで測った消費は実際の請求と対応します。

Standard と異なる点

  • Microsoft 365 Copilot ライセンスは効きません。 エージェント・ワークフロー・アプリのすべての使用が課金対象です
  • 作成時から課金されます。 Standard は公開後にはじめて課金の対象になり、実際に課金されるかは4条件で決まります
  • ただし手動での設定は無料です。公式(英語版)が挙げているのは Build タブと Monitor タブでの作業です

公式の代表シナリオ

単価表はありません。公式は代表シナリオで示しています。

作成時(自然言語での作成・1セッションあたり)

実行時(1タスクあたり)

公式は、この数値を例示であり、実際の消費はタスクの複雑さで変わるとしています。Standard の「生成回答1回で2クレジット」とは単位が違います。Standard は1回の回答、GitHub Copilot は1件のタスクです。

開発・検証中にも消費する

プレビュー、テスト、評価の生成は「実行時相当」で課金されます。Light でも1回100〜300クレジットで、開発と検証の期間を通じて発生します。

エンドユーザーの月間利用回数だけでは、開発・検証の費用は見積もれません。開発期間の想定テスト回数を、別の行で立ててください。

ユースケース別の詳細試算

以下は単純化した例です。自社に近い例を選び、利用者数・利用頻度・機能構成を置き換えてください。稟議には、上限側の数字と1か月の実績による見直し時期を併記します。

例1:社内FAQ(Standard)

基本編で出した試算の内訳です。前提は、社員500人・保有150人・非保有350人・Teams から月10問・生成回答1回。

無償の4条件を保有者150人が満たすと仮定し、課金対象は非保有の350人だけとしています。年額は $840、テナントグラフでグラウンディングすると $5,040 でした。

条件が変わると、次のように動きます。

  • 公開先を社外の Web サイトに変える → 保有150人分も課金対象になります
  • fair usage の上限を超える → 同じく課金対象になります。上限値は公式に示されていません
  • 従量課金が使えない環境(開発者環境・試用版環境)で運用する → この試算の前提が成り立ちません

例2:申請ワークフロー(Standard + エージェントフロー)

前提は、月300件の申請、うち非保有者からが100件。1件につき生成回答2回(1回2クレジット)とエージェントアクション1回(1回5クレジット)、フローアクション20回。フローは「When an agent calls the flow」トリガー。

エージェントフローは100アクションあたり13クレジットです(公式のレート表)。

保有者200件分は無償です。ただしトリガーを他のものに変えると、保有者分も標準レートで課金されます。 フローの設計変更が費用に直結します。

例3:文書処理エージェント(GitHub Copilot)

前提は、開発期間2か月。作成は月20セッションで Medium 相当(21〜60、中央値40で計算)、開発中のテストは月50回で Light 相当(100〜300、中央値200で計算)。本番は月200タスクで Medium 相当(300〜500)。

本番費用には、年額で $4,800 の幅があります。中央値の80,000クレジットだけで稟議を作ると、上限側をカバーできません。

この前提ではテストが作成の12倍です。倍率は回数の置き方で変わりますが、公式レンジは「作成1セッション1〜20」に対し「実行1タスク100〜300」で、単位の桁が異なります。

開発2か月の作成・テスト費は21,600クレジット($216)です。初年度は運用費に開発・テスト費を加えて $7,416〜$12,216 になります。

例4:1か月の PoC(GitHub Copilot・Light)

基本編で挙げた $50〜$151 の内訳です。エージェント1体を1か月だけ作って測る場合で、作成とテストをこの1か月にまとめて計上しています。

上の式は、Light レンジの中央値(作成10・テスト200・実行200)を置いた例です。回数はそのままに、レンジの下限と上限へ置き直すと、合計は 5,005〜15,100クレジット(約 $50〜$151) に広がります。

PoC は従量課金が使えるサンドボックス環境で行います。開発者環境または試用版環境を使う場合、移行後の課金方法が公式に明記されていません。契約担当または Microsoft に確認してから予算を組んでください。

PoC 枠と本番展開は、別々に稟議へ出してください。 GitHub Copilot の実行量には上限を定められません。前提を分けて予算を管理します。

別途見積もる費用

3例の金額には、次を含めていません。並べる基準は「この記事の試算式そのものを外すか」です。

1. Microsoft 365 側との容量共有

前払いの容量パックは、Cowork や Work IQ とも共有されます(公式が名前を挙げているのはこの2つです)。買った容量が Copilot Studio 以外で減るため、試算式が正しくても不足します。そちらの利用予定があるなら、Copilot Studio 単独で見積もると足りません。

2. Dataverse の追加容量

既定は Database 15GB / File 20GB / Log 2GB です。超えたら1GB単位で購入します。単価は Database $40/月(1,000GB以上は $30/月)、File $2/月、Log $10/月。いずれも年間請求で、既定容量と単価はどちらもライセンスガイドの記載です。試算式の外にある別立ての費用で、3例の金額には含めていません。

3. Professional Direct Support

$9/ユーザー/月(年間請求、最大250)。クレジットとは無関係の契約オプションで、契約上必要になる場合があります。

見積もりの幅と制限

試算を1つの数字に固定しません。

  • 公式ツールも代表シナリオも推定です。公式が保証しないと明記しています
  • 公式推奨のバッファは10〜20%。ただしこれは標準ハーネス向けツールの出力に対する推奨で、GitHub Copilot のエージェントに同じ率が当てはまる保証はありません
  • 低・中・高の3シナリオを用意し、稟議には上限側の数字を載せます
  • 四半期ごとに実績と突き合わせて更新します

「Heavy は >500」の意味

公式が示しているのはレンジの下端だけで、上端は示されていません。読み方に注意が要ります。無制限に消費し続けるという意味ではありません。公式レンジからは上限側の見積もりが作れないという意味です。

Heavy 相当のタスクを含む構成では、10〜20%のバッファでは足りません。実績を取るまで上限を置けないものとして扱い、上限設定と通知で守ります。

クレジット以外の上限

生成AIとトピックのオーケストレーションには、Dataverse 環境単位で分あたり・時間あたりのリクエスト上限があります。クレジットが残っていても、ピーク時にはここで止まります。月平均だけでなく、繁忙期のピークも確認してください。

購入経路と通貨・税

4つの購入方法

最低購入量を先に確認します。例1の年間84,000クレジット規模では、経路2と経路3は購入できません。小規模では実質的に #1 と #4 の選択です。経路3は Microsoft Foundry と横断で使える一方、最低量が大きくなります。

分岐点は消化率80%

容量パックの単価が最も低くなるのは、枠を使い切った場合です。分岐点は計算できます。

月20,000クレジットを超えるなら、使い切らなくても容量パックのほうが安くなります。 下回るなら従量課金です。例1は月7,000クレジット、消化率28%なので従量課金側の典型です。25,000枠を買うと実効単価は約2.9倍になります。

単価だけでは選べない

判断の軸は3つです。

  1. 消化率が読めるか — 読めないなら、月次失効の容量パックは不利になります
  2. コミットできるか — 1年前払い(P3)か、年間請求(容量パック)か、縛りのない後払い(従量課金)か
  3. 止めたいか、止めたくないか — 従量課金は業務が止まりませんが、超過で止まる保護も効かなくなります

前払いプラン(P3)を大口で検討する場合は、契約時に単価・失効条件・適用範囲を確認してください。

作成・管理には Copilot Studio Author role または Copilot Studio User License が必要です。いずれも $0 で、Copilot Studio を使うために別途ライセンス費用はかかりません。

Microsoft 365 Copilot ライセンスの追加は、クレジット削減だけを理由に判断できません。例1の非保有350人分は年 $840 です。ライセンスは、Copilot Studio 以外で得る価値を含めて判断します。

通貨と税

公式価格はすべて米ドル表記で、"subject to change" と明記されています。この記事では円換算しません。契約通貨・税・条件は見積もり時に確認してください。

円建ての稟議では、ドル費用 × 社内の予算レート + 税 を別行にします。経路2〜4はいずれも1年前払いまたは年間請求のドル建てコミットです。契約時のレートで固定されるのか請求時のレートなのかは契約形態によります。

予算を超えたときの挙動

  • 前払い容量モデルのカスタムエージェントは、**テナントが前払い容量の125%**に達すると無効になります。進行中の会話は中断されません
  • エージェントフローだけは100%(前払い容量の消尽時点)で新規実行がブロックされます。例2のようなフロー前提の構成では、こちらが先に来ます
  • 従量課金を付けているあいだは、この保護が働きません

止め方の設計(エージェント単位の上限、通知しきい値、環境の栓)は姉妹記事で扱います。

稟議に残す数字

4つの試算例の年額です。すべて単純化した例で、従量課金の定価 $0.01/クレジットで換算しています。

添える確認事項は6つです。

  • 試算はハーネスの確認から始めます。作成前なら入口で判定できます(既定の入口は GitHub Copilot 側)
  • 掛ける母数は Microsoft 365 Copilot ライセンスの非保有者です。無償になるのは4条件を満たす場合だけです
  • 計算にはレート表を使っています。管理センターFAQの「1やりとり = 1クレジット」という読み方は採っていません
  • GitHub Copilot ではテスト1回が作成1セッションより桁が大きくなります(100〜300 対 1〜20)。開発期間の費用を別の行で立てています
  • 容量パックの分岐点は消化率80%(月20,000クレジット)。下回るなら従量課金で、前払いプランは最低購入量で買えません
  • 2026年9月1日の期限は、GitHub Copilot ハーネスの開発者環境と試用版環境の話です。日付は過ぎていますが、公式の記述は移行前のまま(2026年9月7日確認)。この2つの環境を使っているなら、移行後にどう課金されるかを契約担当か Microsoft へ確認してから予算化してください

試算どおりに収めるには、上限と通知の設定が必要です。設定手順は姉妹記事で扱います。

稟議に添える出典

この記事は、Microsoft の公式ドキュメントを2026年8月23日・27日と9月7日に確認し、実機を2026年8月22日・23日・27日と9月7日に確認した内容をもとにしています。価格と仕様は変わります。実際の見積もりは、ご自身の契約と最新のドキュメントで確認してください。

利用者数、公開チャネル、想定利用量、既存の Microsoft 365 環境を整理し、費用見積もりと購入経路の選定を支援します。お問い合わせフォームからご相談ください。